2023年9月13日にnoteにおいてコラムを書きました。
リンクはこちらです。
https://note.com/cherishgrow/n/n7859ac198756
noteに記載したコラム内容を再掲します。
2023年9月30日から2日間の学術会議があります
日本ブリーフセラピー協会の2023年度の学術会議が9月30日、10月1日の2日間、京都で開催されます。
同時にオンライン開催があり、ラジオ企画や昨年までのオンライン講座で人気だった講座を復活しており今年も見ることができます。
(私も「産業臨床におけるブリーフセラピー」というオンライン講座を担当しています!(宣伝・・・!)
京都に行ける方は京都で、行くことが難しい方はぜひオンラインにて参加してみて欲しいです。
なぜ企業で働く人にブリーフセラピーと学術会議を勧めたいか?
題名にある通り私は企業で働く方にブリーフセラピーを学んで欲しいし、この学術会議に参加してみて欲しいのです。
下記に
・なぜ企業で働く人にブリーフセラピーを勧めたいのか?
・なぜ企業で働く人に学術会議を勧めたいのか?
〈なぜ企業で働く人にブリーフセラピーを勧めたいのか?〉
①ブリーフセラピーは「集団療法」であり、企業の部署、チームのコミュニケーションの問題解決のヒントが数多くあるから
数多くの心理療法があります。
精神分析、来談者中心療法、認知行動療法などなど
その一つ一つがとても多くの研究の上に成り立ち、どれも素晴らしいものです。私もカウンセラーとして面接をしている時には、基本はブリーフセラピーを使って面接をしているのですが、他の心理療法の要素をブリーフセラピーと一緒に使う場合もあれば、ブリーフセラピーを使わず他の心理療法を中心に行うこともあります。
なので、カウンセリングとしてはどの心理療法も効果的であると思っていますし、他の心理療法がダメだとは思っていません。
一方、私がブリーフセラピーが良いと思うのは、ブリーフセラピーが「集団療法」である、ということです。
例えば、社員のAさんが周りとうまくいっておらず、辛い気持ちになっている、ということであれば、これは個人療法でAさんと面接をして気持ちが楽になるように話していくことが役に立つでしょう。
ただ、社員のAさんとBさんがお互いの関係に悩んでいて、AさんとBさんの対立でチームが崩壊寸前になっている、そしてそこの課長として自分がどうにかしたいと思っている、などという場合、なかなか個人療法では難しいのではないでしょうか。
こういった時に集団療法であるブリーフセラピーは課長としてどのようなコミュニケーションをとっていくと良いかを考えていくことができます。
個人を変化させていくのではなく、集団を変化させていくことができるので、部署やチームなどと集団での問題につながりやすい対象にブリーフセラピーは効果的なのです。
②企業では「短期的に」「早く」「効果的に」問題を解決する必要があり、そのためには問題を「浅く」解決する必要があるから
企業では日々成長し、成果を出していくことが求められます。
そうすると成長や成果に向かうにあたって障害になる問題は速やかに改善していく必要があります。
例えば
「AさんがBさんとの関係に困っていることで成果を出しづらい状態になっている。」
このような状態の時に皆さんがAさんの上司であれば、どれくらいの期間でAさんの問題を解決しようと思いますか?
私であれば「なるべく早く」というのが答えです。
時間のイメージであれば、こういった状態に気づいてから1日とか長くて1週間くらいでAさんの問題を解決して成果を出すことができる状態にしようとすると思います。
皆さんであればどれくらいの時間、期間を想像したでしょうか。
感覚としては私とあまり変わらないのではないかと思います。
このように「なるべく早く」と解決をしていこうとする時、対象者(今回ならAさん)を変化させていくのに、Aさんの捉え方を変えたり、無意識の幼少期からの課題を対応していくのはちょっと時間がかかりすぎるのではないかと思うのです。
個人の考え方、捉え方、過去のトラウマなどを良い状態にしていくことは大事なことです。私としてはこういったことは問題発生時ではなく、ある程度長期的な視点で取り組んでいくことが良いのではないかと考えています。
ブリーフセラピーは対象者のコミュニケーションを変化させていくことで問題を解決したり解消していく心理療法です。
個人の中(捉え方、考え方、過去の問題など)を変えるのではなく、個人の外(行動やコミュニケーションなど)の変化を扱うことで、より早く、短期的に解決をしていくことができます。
ここまで書きましたように
①ブリーフセラピーは「集団療法」であり、企業の部署、チームのコミュニケーションの問題解決のヒントが数多くあるから
②企業では「短期的に」「早く」「効果的に」問題を解決する必要があり、そのためには問題を「浅く」解決する必要があるから
この二つの理由から企業で働く人にはブリーフセラピーを勧めたいのです。
なぜ企業で働く人に学術会議を勧めたいのか?
なぜ企業で働く人に学術会議を勧めたいのか?
なぜなら学術会議は信頼性が高く、学ぶ内容が集中しているからです。
私は大学で外部講師として「心理療法」と「面接技法」という二つの講座を持っています。
講座で登壇するときに学生から「カウンセリングはどこで学ぶといいのか?」という質問を受けることがよくあります。
私は学術団体を探して参加してみることを勧めています。
世の中にはいろいろなカウンセリングを教えるところがあるのですが、どこが内容の信頼性が高いのかは企業で働いていて、カウンセリングなど初めて、という方が見抜くのは難しいからです。
そういったことから学術団体を探し、そこで開催されている研修などに参加することが良いのではないかと考えています。
またその中でも日本ブリーフセラピー協会は企業で働いている方も数多く参加しています。そういったことから企業で働く人が参加する敷居は低いのです。
もう一つ
学術団体が開催する学術会議は、通常1年に1回開催され、基調講演や研究発表、ワークショップなどが開催されます。
(学術団体によって形態は様々ですので、お調べいただいてから参加してください)
例えば日本ブリーフセラピー協会の学術会議だと、動画配信でのワークショップとして
・「ブリーフセラピー入門」
があります。
また対面でのワークショップでも
・「初学者向けの実践トレーニング ~東京神田 百短夜行~」
があります。
こういった入門編を見たり参加することで学び始めるのも良いのではないでしょうか。
ブリーフセラピーの学術会議は毎年秋ごろに開催されています。
日本ブリーフセラピー協会のHPのリンクを貼っておきます。
※学術会議のリンクは期限がありため協会のリンクを貼ります。
いかがでしょうか。
今回のコラムでは
「企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい理由」というテーマで書きました。
カウンセリングを学ぶたいけどどこから学べば良いかわからないという方は、こういったはじめ方もありますので参考にしてみてくださると嬉しいです。
今年は京都開催です。
私も対面で参加しますので、当日うろうろしている私を捕まえてくだされば、参加して感じた疑問点などお答えしますよ。
問い合わせ
チェリッシュグロウ株式会社では研修及びカウンセリングサービスを提供していいます。ご興味がある方はこちらにお問い合わせください。
またUdemyにて
プロのカウンセラーが実践している!「マネジメントに使える心理療法」職場の問題解決のためのブリーフセラピー
という動画を販売しています。
ご興味のある方はよければご購入ください。
https://www.udemy.com/course/fourleafclover/?instructorPreviewMode=guest